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森林地帯における温湿度変化
森林地帯における希少種の生育状況を把握する際に、基礎的情報として温度と湿度などを計測するデータロガーを用います。
自然環境調査は調査時期や調査回数が限られている事が多いため、長期間継続的に環境データを収集するデータロガーは非常に有用なツールとなります。
また、希少種の生育地とその周辺の調査地の環境条件の差異は、今後の樹林整備・管理の目標値として利用することができます。
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計測例をみると、生育地と調査地1〜3は共に温度変化は季節変化により徐々に低下し、湿度変化は少ない傾向で、大きな違いは無いと考えられます。
ただ、一つ一つの変化を細かく見ると、生育地と調査地1〜3の日々の最高気温と最低気温の変化において、生育地は調査地に比べて温度変化の幅が小さい傾向にあります。
湿度においても、生育地は調査地に比べて最低湿度が低くなる日が少ない傾向にあります。
これらのことから、生育地は調査地1〜3に比べて、林内が乾燥しにくい環境にあると考えられます。
このような情報は単発的な調査では把握できないもので、特に希少種の生育地の改善作業や移植地の選定作業などにおいて長期間にわたってのデータが重要となります。
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温度の計測例 |
湿度の計測例 |
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